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価値創造ストーリー Vol.11 後編 SDGs貢献 Sustainable

買取アプリ「ラクウル」プロジェクトヒストリー

サービス拡充の追求で、環境循環型社会へ貢献する

リユース事業を通じて環境循環型社会の実現への貢献を目指す当社が2018年7月にサービスを開始したスマホ用買取アプリ「ラクウル」。リリースからこのプロジェクトに携わってきたメンバーが立ち上げの経緯や取り組みを前後編にわたってご紹介しています。
今回は後編として、買取査定を担う浦安商品化センターでの取り組みとリリース後の買取品目拡大の取り組みについてご紹介します。

前編はこちら

SDGsポイント

目標

関連目標

〇リユース市場の活性化 「ラクに売れる」を実現する買取アプリの開発により、リユース市場の活性化に貢献。
〇環境循環型社会へ貢献 個人の持ち物を資産化する「持ち物帳」や「買取マネー」の導入によって、製品の循環を促し、廃棄物削減を実現。
〇誰でも使いやすいアプリ設計 直感的に使えるようなデザイン性や機能性を重視し、老若男女全ての人にとって使いやすい設計を実現。

リユース事業部 浦安商品化センター
係長
岩井 洋和(いわい ひろかず)

千葉県浦安市に拠点を構える「浦安商品化センター」で通信買取部門の査定や商品管理を担当。日々お客様から寄せられるさまざまな買取商品の査定手順の見直しなど業務全般の効率化を推進、リユース事業の中核となる同センターにおいて重要な役割を担う。

申し込み数増加に対応するための現場での取り組み

「ラクウル」の認知拡大に伴ってサービスへのお申し込みが増えています。サービス開始から1年、買取品目の拡大の効果もあり、センターでの取扱件数はサービス開始直後から想定以上に増加しています。買取商品の査定現場を任される商品化センターとしても大きな手ごたえを感じています。
申し込み増加は想定していました。これまでの品質とスピードのまま、どのように査定していくかは当初から大きな課題だと考えており、この課題に対して作業ラインの増強をはじめ、業務の手順を見直すことによる効率化を推進することで、メンバーの負担を増やすことなく、今まで以上に多くの買取・査定に対応することができました。
また買取品目に応じて最適な査定方法も導入しました。当社で扱いがなかった部門の査定は、提携先企業との連携のためWebカメラやコミュニケーションツールを導入。そうすることで、提携企業へ買取商品を送ることなく、商品化センターでさまざまな買取商品が対応できるようになりました。こういった取り組みによって、より素早い対応が実現、査定時間の短縮にもつながっています。

着荷~査定完了までの時間を短縮し、顧客満足を高める取り組み

買取品目が増え、浦安センターにはゴルフクラブやギターなどさまざまな商品が着荷

スピーディな対応によって、「査定結果が早く分かる」とお客様から喜びの声もいただいています。
これは効率化だけではなく、メンバー育成の成果だと思っています。例えば現場発の勉強会もそのひとつです。メンバーごとにパソコンやゲームソフトなど買取の得意分野が異なりますが、その一方でお客様はさまざまな商品をまとめてお送りくださいます。そういう時に、各メンバーがどの商品でも同じ水準、同じスピードで査定できるよう各自が勉強会を開催し、さまざまな商品を取り扱うためのノウハウをメンバー同士で共有しています。
また新製品への好奇心が旺盛なメンバーも多く、新製品の発売時などは知識の吸収に意欲的です。そういう意味でも買取品目が日々増え続ける「ラクウル」での業務は、メンバーの向上心を刺激し、日々の成長につなげられる良い機会にもなっています。

さまざまなご要望へのきめ細かい対応で、お客様に「安心」「安全」をお届けする

パソコンの買い替えなどに伴い、お客様から「きちんとデータ消去してもらえるのか?」といったお問い合わせをいただきます。ソフマップでは査定の際、最大68工程のチェック項目を設けており、お客様の個人情報をお守りする「安心」そして製品自体に対する「安全」への配慮を最優先に対応しています。またデータ消去には特別なソフトウェアを使用しており、データ消去証明書の発行や、機器の物理的な破壊にも対応しています。
お客様一人ひとりのご要望に応じたきめ細かい対応を通じて、リユースにおける「安心」と「安全」をお届けしています。

データ消去は万全に確認を行う

お客様にもっとリユースを身近に感じていただくために

現場で日々感じるのは、リユースへのお客様の関心の高まりです。クルマの世界では当たり前の「下取り」や「中古車の購入」がパソコン・スマホなどデジタル家電の世界でもかなり浸透してきている実感があります。またテレビのニュースなどでも地球環境を守る取り組みについて盛んに報道されており、リユースの推進、ひいては環境循環型社会実現に向けた取り組みが広く知られてきていると感じています。

リユースへの関心が高まるなか、リユース事業の前線を担う私たち商品化センターだからこそできることがあるはずです。お客様から寄せられるさまざまなご意見・ご要望をきちんとくみ取り、それらの声にお応えするための取り組みを実行していきます。お客様にとってもっとリユースが身近な存在となるように、商品化センター主体で積極的にサービス改善していきたいと考えています。

リユース事業部 部長長谷 真彦(ながたに まさひこ)

リユース事業部における全体統括・運営責任者。リユース事業を通じて循環型社会形成に貢献するため、「ラクウル」の提携企業開拓を通じた買取品目の拡大を推進するなど、プロジェクト全体の重要な舵取りを行っている。

「ラクウル」ならではのサービス拡充を

2017年頃から個人取引による売買が盛り上がりはじめていたものの、長年この分野で事業展開するソフマップではまだ店頭買取が中心で非対面での通信買取による取引はあまりありませんでした。しかし、若い世代を中心に手軽で便利なサービスに注目が集まり市場が活性しているのも事実でした。そんな背景もあり、社内で「もっと通信による買取に注力すべき」という議論が高まり、買取アプリ「ラクウル」の開発プロジェクトが立ち上がりました。

ただソフマップはリユース業界でアプリを提供する立場としては後発のポジションです。そのため、きちんとソフマップならではの強みをつくりたいと考え、お客様の暮らしの中のさまざまなものを買い取れるアプリを目指すことになりました。ソフマップが得意とするデジタル家電を軸にしつつ、衣類やブランド品、ゴルフ用品など買取品目を広げることで、より多くのお客様のご利用につなげられるアプリにすることができるのではないかと考えています。

通信買取における新たな買取品目の拡大

ゴルフクラブの買取お申込み画面。ゴルフクラブ専用箱での買取依頼が可能

2018年7月に「ラクウル」をリリースしてから現在に至るまで、さまざまな分野の企業と提携し、新たに買取品目を広げてきました。

リリースとほぼ同時に、株式会社ベクトル様との提携による衣類の買取を開始。その翌月には株式会社銀蔵様との提携によりブランド品買取に対応、2019年2月にはエイブル引越サービス株式会社様と「ラクウル引越パック」のご提供もはじめました。
同年3月には、キャンプや登山用品、釣り具類の宅配買取・ネット販売を行う株式会社スペースキー様と提携しアウトドア用品を、また店舗とネットで中古ゴルフクラブの買取・販売を手掛ける株式会社ゴルフドゥ様とはゴルフクラブ・ゴルフウェアなどゴルフ用品の買取を開始。「ラクウル」のサービス利用をさらに広げるため、デジタル家電同様、買取ニーズの高い商品を買取品目に加えました。

さらに2019年5月に、株式会社蔵王様とともにお酒や古酒の買取を開始。10月には株式会社石橋楽器店様と提携して管楽器・弦楽器などの楽器買取もはじめました。
今後も、このようにさまざまな分野の企業と提携して買取品目を拡大、さらなるサービス拡充を積極的に進めることで、リユースの機会を広げていきたいと考えています。

「ラクウル」として今後目指すもの

今後「ラクウル」を、既存の買取品目だけに留まらない「お客様の家にあるものを何でも買い取れる」アプリに育てていきたいですね。例えば骨とう品や家具からクルマに至るまで幅広く。あとは…不動産もいいかもしれませんね(笑)。本当にさまざまな分野を取り扱っていきたいと考えています。
11月には、全国規模で買取店舗を運営する株式会社エコリング様との協業により、新たに「出張買取」をサービスに加えることができました。お客様が商品の梱包・発送をすることなく、ご自宅に査定員が直接うかがうこの「出張買取」によって、さらなるサービス拡充を図ります。
目指すは、「お客様の家にあるものを何でも買い取れる」アプリ。今後「ラクウル」で買い取れる品目は、出張買取の場でもすべて買い取れるように対応していきたいと思います。

出張買取のお申込み画面

リユースの裾野を広げ、環境循環型社会の実現に貢献したい

個人間での中古商品売買の盛り上がりによって、リユース自体への関心も高まってきています。特にスマホが身近な若年層は、アプリで手軽に個人間売買をすることに対してあまり抵抗感がないようで、リユースに対する敷居が低くなってきていると感じます。
ただ、もう少し上の世代は感覚が違っているのではないかとも感じています。例えば、過去使っていたパソコンや携帯電話が何台も自宅にあるというご家庭も多いのではないでしょうか。もしかしたら、パソコンやスマホを売却できること自体ご存知ない方々も少なくないかもしれません。このような方々に対してどうやってこのサービスを知っていただくか?サービスを知っていただいたうえで、どうやってアクションをしていただくか?も今後の大きなテーマだと考え、プロモーション活動も重要だと思っています。もっと手軽で簡単にリユースできるサービスに成長させていくことで、リユース市場をさらに活性化し、環境循環型社会の実現に貢献していきたいですね。

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