ソフマップ(Sofmap)

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ソフマップ(Sofmap)

価値創造ストーリー Vol.8 Sustainable

循環型社会に向けた活動

リユースがスタンダードな時代へ

2019年5月現在、ソフマップでは約53,000点の中古デジタル家電を販売しています。そして、それらのすべてに厳しい検査、完全なデータ消去、徹底したクリーニングが施され、1ヶ月間の無料保証が付けられています。さらに10日以内であれば返品や交換も自由。一方で、使わなくなったアイテムは、買取アプリ「ラクウル」を利用して簡単に手放すことができます。2017年度、ソフマップは約750,000点のデジタル製品を買い取り(店頭買取を含む)、責任を持ってデータ消去を行いました。

取締役 執行役員
経営企画部 兼 リユース事業部
部長
中阿地 信介(なかあじ しんすけ)

私たちが中古商品の売買に力を入れるのは、販売した商品がゴミとなって環境に影響を与えることを避けるためです。デジタル家電販売会社として、私たちはお客様のお手元に渡った商品の「その後」を考え、暮らしのあらゆるシーンにリユース(再利用)の選択肢を増やす活動に取り組んでいます。循環型社会の実現をめざすソフマップのリユース事業について、中阿地信介がご説明します。

はじまりは37年前。高価なパソコンを身近に

1982年、ソフマップは家電販売業界において、他社に先駆けてパソコンの買取を始めました。当時はまだパソコンは大変高価で、一部の熱心なお客様から「新しい機種が欲しいから、いま持っているものを買い取ってくれないか」と相談されたことがきっかけだったそうです。そして買い取ったパソコンを店頭に並べたところ、飛ぶように売れたと聞いています。ソフマップの創業者は当時20代半ば。学生の目線に立ったのではないでしょうか。オーディオやカメラへと買取の幅を広げて、若い方のニーズも掘り起こしていきました。

買取品目やその点数が増えるにつれて、全国の店頭には買取カウンターが設置され、そして商品化センターができました。商品化センターとは、各店で行っていたデータ消去やクリーニングなどを一括で行い、中古品として販売できるようにする部署です。業務の効率化もありましたが、中古品の品質を高く保ちつつ、全国どこでも「秋葉原価格」で提供するために立ち上げられました。また、いつ、どの店舗で、だれが買い取り、どのように商品化したかを一元管理することで、中古商品のトレーサビリティを確立しました。

「リコレ!」が実現させたシームレスな購買体験

「高品質ですから安心してお使いください!」と声高に言っても、「中古」という言葉には不安がつきまといます。私自身もそうでした。そこで、すべての中古商品に1ヶ月間の無料保証と1年間の有料延長保証を付けました。さらに、10日以内であれば無料で返品ができて、1ヶ月以内のチェンジアップ(上位機種に差額で交換)も可能です。「まずは使ってみてください!」と、私たちはお客様に自信を持ってお伝えしています。まだリユースを経験したことのない方にこそ、ぜひソフマップの中古商品を体験していただきたいのです。

そんな思いのもと、2018年7月に中古専門サイト「リコレ!」をオープンさせました。これまでソフマップの中古商品は、「ReCollection」(中古専門店)をはじめとする全国の店舗と「ソフマップドットコム」で、それぞれ販売していましたが、それらすべてをリコレ!に集約させたのです。リコレ!を使えば、すべての中古商品をワンタッチで検索したり絞り込んだりすることができます。また多くの商品は、画像を360度回転したり高倍率で拡大できたりするので、私が言うのもなんですが、本当に手に取るように状態がわかります。リコレ!によって店舗とネットの垣根は取り払われ、お客様にシームレスな購買体験をご提供できるようになりました。

おかげさまで2019年4月、リコレ!はEC業界の専門紙「日本ネット経済新聞」が開催する「第5回 日本ネット経済新聞賞」において、ジャンル賞「中古品部門」を受賞しました。“さらなる成長が期待できるEC事業者”として表彰されたことは、今後のリユース事業への大きな励みです。

「活用する・買い取る」そして「捨てさせない」

思わずリコレ!について熱く語りましたが、私たちは買取にも力を入れています。店頭での買取は、ソフマップやビックカメラ、コジマなど全国約200の店舗で実施していて、買取料金をその場で現金でお支払いします。また、買取アプリ「ラクウル」をご利用いただければ、宅配便を使って自宅から査定に出すことができます。ラクウルでは、送料、査定料、箱代が無料です。査定額にご納得いただけない場合でも無料で返送するため、多くの方にご利用いただいています。また、デジタル家電のみならず、フィギュアなどのホビー商品、衣類、ブランド品などもお売りいただけ、最近ではアウトドア用品とゴルフ用品、お酒(古酒)も加わりました。循環型社会の実現のために、私たちは暮らしのさまざまなものを買い取りリユースやリサイクル(再資源化)をしています。

ラクウルとリコレ!によって「まとめてプロに任せられる」環境がつくられたことで、ソフマップの中古商品は量も種類も飛躍的に増えました。品質やデータ消去に対するお客様からの信頼もリユースを加速させています。そして今、私たちは次のステップとして「捨てさせない」ことに取り組み始めました。着目するのは、ご自宅などで眠っているアイテムです。ビデオカメラやブルーレイソフト、ゲーム機など「ほとんど使っていないけれど、なんとなく持っている」「捨て方がわからないから、そのままにしている」ものって、意外にありませんか?それらを捨てさせずにリユースに回すのです!

リユースからは「My First PC」や「格安安心パソコン」といった新商品が生まれています。リユースならではの価格にサービスを付帯することで、新しいニーズを呼び起こしています。

一人ひとりの意識を高めて、循環型社会を実現させる

2019年5月にスタートした「持ち物帳」はラクウルに搭載された機能で、登録したアイテムの買取価格を知ることができるサービスです。リアルタイムで買取価格が表示されるため、「最近使っていないこの製品、この金額で買い取ってもらえるんだ」と売る気付きが促されます。そして手放す場合、ワンクリックで買取が申し込めるので、簡単にリユースに回すことができます。

私は、持ち物帳が循環型社会の一翼を担うことを期待しています。持ち物帳は、保証サービス、保管サービス、シェアリングなど、機能の拡充を検討していますので、たとえば、商品を購入したら登録して、使わないときはシェアリングに出す。そして不要になったらソフマップが買い取ってリユースやリサイクルを行うなど、つねにリユースの意識を働かせながら、最後まで製品を使い切ることができます。持ち物帳によって一人ひとりの意識が高まり、資源を循環させる世の中が近づくと感じています。

リユースが当たり前となる世の中に

平成元年に入社した私は、平成の時代をソフマップとともに駆け抜けました(笑)。延べ15年以上リユース事業に関わっていますが、時代とともに新しいアイディアが次々と出てくるので、夢は広がる一方です。とはいえ理想を現実のものとする仕組みづくりは大変です。いつも「どこにどう伝えれば、世の中は応えてくれるのだろう」と考えています。

環境汚染問題が深刻になっていくなか、リユースはものを売る業界が率先して取り組むべき課題だと思っています。そして、ソフマップはそのトップランナーであり続けなくてはなりません。そのためにも、メンバー一人ひとりが「自分たちは必要とされている存在なんだ」と感じながら、責任と誇りを持ってリユース事業に取り組んでいます。今やっていることが当たり前になる世の中にしたいですね。リユースがスタンダードな時代にするためにも今後も頑張ります!この仕事には「やればやるほど環境がよくなる」という素晴らしさがありますから。

「リコレ!」(ネット)「ReCollection」(店舗)「ラクウル」(買取)のシームレスな連携によってさらに利便性を高めます。

ネットと店舗、販売と買取のシームレスな連携をさらに推進します。 「リコレ!」ではソフマップで扱う中古ハード商品の在庫すべてが検索できます。中古は1点ものなので、自宅から遠い店舗の在庫でも支払方法によっては、そのままネットで購入できる他、自宅近くの店舗で他店の在庫を購入、そのまま自宅へ配送でお届けすることも可能です。不要になった商品は、ラクウルを使って宅配便でのお売りいただく他、店舗へお持ち込みいただいてお売りいただくことも可能です。商品を循環させ使い捨てないことで、循環型社会の形成に貢献するとともに、お客様の利便性を最大限に高められるよう、これからも進化していきます。

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