ビックカメラグループの株式会社ソフマップ(代表取締役社長:中阿地 信介)及びデータ適正消去実行証明協議会(会長:田中 邦裕、株式会社さくらインターネット代表取締役社長、以下「ADEC」※1)は、岐阜県美濃加茂市(市長:藤井 浩人)で使用していた廃棄予定のパソコンを、ソフマップITADサービスの仕組みを活用して総務省のガイドライン(地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和2年12月発表)※2)に準拠したデータ消去を行い、リユースパソコンとして再生し、市に寄贈する、『SDGs未来都市みのかも × ソフマップ リユースPC地域再利用事業』の実証実験を行いました。
美濃加茂市では、情報セキュリティ対策のために従来処分されていたパソコンを、SDGsの取り組みから、地域で有効活用したいと考えていたため、今回の実証実験への参加の運びとなりました。再生したリユースパソコンは、今後、福祉施設等に寄贈されることとなり、2023年4月21日(金)に美濃加茂市役所において下記の通り寄贈式を行います。
ソフマップでは地方自治体との「リユースPC地域再利用事業」の取り組みは2021年10月実施の山形県最上町に次いで2例目となります。
-
分解作業とETTMSによる個品登録
-
市担当者立ち合いの元での消去作業
-
ITADセンターでのSSD換装作業
-
ITADセンターでのOSセットアップ作業
実証実験の概要
美濃加茂市役所で使用していたパソコンは総務省のガイドラインに準拠し、NIST(米国国立標準技術研究所) SP 800-88 Rev. 1消去方式に対応したデータ消去手法でHDDを抜き出し、現場で破壊(Destroy)を実施。(※3) その後、ソフマップITADセンターで破砕後の証拠写真を添付した消去証明書を発行いたしました。
また、全ての作業工程で各処理の証跡を残す為、消去証跡追跡管理システム(ETTMS:略称エトムス ※4)を活用し、全消去工程を管理。検査・クリーニング工程を終えたパソコンは、新しいSSD(Solid State Drive)を換装し、Windows10をインストール。すぐに使用できる状態にセットアップするとともに、使い方・設定は、ソフマップのコールセンターで「電話&リモート」によるサポートを受ける事ができます。
寄贈式概要
-
日時・会場
2023年4月21日(金)15:00~15:30
美濃加茂市役所 公室(本館2F) -
出席者
岐阜県美濃加茂市 市長 藤井 浩人 株式会社ソフマップ 代表取締役社長 中阿地 信介 ADEC 会長代理 税所 達朗
ADEC 事務局長 鈴木 啓紹 (敬称略) -
次第
- 開式
- 出席者紹介
- 中阿地社長挨拶
- 税所会長代理挨拶
- 鈴木事務局長挨拶
- 寄贈
- 記念写真撮影
- 藤井市長挨拶
- 取材対応
- 閉式
ITADサービスについて※5
ソフマップのITAD(IT Asset Disposition:IT資産管理)サービスはIT資産の購入から買取・リサイクルに至るまで、IT資産をライフサイクル全体でサポートする法人様向けサービスです。
『使う・活用する』・『捨てない』・『買い取る』といったリユースエコノミーサイクル(資源循環型社会)に取り組み、IT資産の適切な運用をご提案します。
今後の展望
今までは処分が当たり前だった使用済みパソコンですが、廃棄しないリユースパソコンへの再利用を本実証実験として行いました。今後、持続可能な地域社会の実現に向けてこの取り組みを全国の自治体や企業へ拡大し、資源を有効活用、人々の暮らしのデジタル化に貢献、生活の豊かさと利便性向上、環境貢献などのSDGs推進に向けてこれからのスタンダードモデルとなるように、ソフマップでは、更なる地域活性化を図ることを目指して参ります。
今後もビックカメラグループは、地域社会への貢献を通じ、お客様のくらしのお役にたつだけでなく、地域産業の活性化にも貢献できるよう、地方自治体との連携に取り組んでまいります。
※1 ADEC|データ適正消去実行証明協議会
https://adec-cert.jp/
※2 総務省 地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン
https://www.soumu.go.jp/denshijiti/jyouhou_policy/
※3 媒体のデータ抹消処理(サニタイズ)に関するガイドライン
https://www.ipa.go.jp/files/000094547.pdf
※4 ETTMS(株式会社ウルトラエックス)
https://www.uxd.co.jp/information/20210525/
※5 ソフマップITADサービス
https://www.sofmap.com/itad/