2023年度内定式をバーチャル秋葉原で開催
ソフマップの2023年度内定式は、家電小売業界初のバーチャル空間で開催しました。開催の経緯や準備などの舞台裏から今後の展開について担当者へのインタビューを交えて紹介します。式典はリアル会場とバーチャル会場をつないで実施しました。式典の様子をダイジェストでまとめましたので、ご覧ください。
リアルか、バーチャルか
内定式の開催形式を検討
2022年10月3日(月)に内定式を開催することは決定しています。しかし、「コロナ禍で2年連続オンライン形式で開催したことを考えると、今年はリアル(対面)で開催する方が内定者も喜ぶのではないか?」「いや、ソフマップらしく新しいことにチャレンジする意味でも、ぜひバーチャル空間での内定式を開催したい」と社内の意見も割れる状態でした。では、本人たちに聞いてみよう、ということで内定者にアンケートを取ったところ、ちょうど半々という結果に。その結果を受け、バーチャルで開催することが決定したのは、9月初旬と開催まで1か月を切るタイミングです。そこから急ピッチで準備がスタートしました。
内定式の進行や会場の装飾
準備は、バーチャル会場の選定・装飾、内定式の進行、機材の準備を並行して行いました。今回採用したプラットフォーム「Cluster」が提供するいくつかのバーチャル会場からひとつを選び、装飾をスタート。リアル会場と同様に演台や花をステージに配置し、さらに会場内には記念撮影用の「例の壁」を設置。内定式終了後は、内定証書を持って記念撮影ができるギミックも搭載しました。内定式の進行は、これまでの流れを踏襲し、リアル会場の様子をバーチャル会場のモニターへ投影することで、オンライン開催のような「視聴」ではなく、「参加」しているイメージが持てるよう工夫しました。
アバターの選定
式次第の検討や会場の装飾・作りこみと並行してアバターの検討を行いました。今回の会場は参加上限50名と、内定者や役員、メディアを含めるとギリギリの状態です。内定者からは「オリジナルアバターで参加したい」との声もありましたが、表示などの安定性を優先して内定者は既存のロボットアバターで統一することに。社長と司会者のみ、オリジナルで制作したアバターを採用しました。
リアル会場の運営と
バーチャル会場との連携
リアル会場はAKIBAアミューズメント館8階のイベント会場を使用しました。ステージにはバーチャル会場と同様、登壇者用演台、司会者用演台、花を配置しました。リアル会場の参加者もそれぞれがタブレット端末を持ち、バーチャル会場で自分のアバターを動かしながら参加。登壇する際は、自分のアバターをバーチャル上のステージに移動しながら、自分自身はリアル会場のステージへ移動しながら、エモートで気持ちを表現するなど忙しい状態に。
担当者インタビューと内定者の声
バーチャル内定式は経営企画室と管理室人事チームが主体となって計画・実行しました。経営企画室はバーチャル秋葉原出店を計画しているチームです。管理室人事チームは採用から内定式、来年の入社式などを管轄しています。それぞれの部署が連携して今回のバーチャル内定式を開催しました。今回は、バーチャル内定式の計画・運営に携わった担当者の想いと内定者から寄せられた声を紹介します。
経営企画・管理本部 本部長松橋 章仁
ワクワクできることに
積極的にチャレンジ
バーチャル秋葉原への参画を検討し始めたのは、今年(2022年)の初めでした。バーチャル秋葉原内で、商品の販売はもちろん、イベントや社内会議・研修を開催するプランなど、さまざまなアイデアをどう具現化するか、検討を重ねていました。
第一弾イベントで内定式を開催することも早くから検討しましたが、内定者にとって本当にうれしいのは、どういう形式なのか?新型コロナ感染も減少傾向の中、対面での開催を望む学生も多いのではないか?と社内でも意見が割れましたが、学生へのアンケートなども開催しバーチャルで内定式を開催することを決断しました。
内定式の一番の目的は、内定者が楽しく参加でき、入社までのイメージを膨らませること。さらにバーチャルで開催することで、既存社員も「なにか新しいことをやっているな」とワクワクでき、それを家族に話すことでエンゲージを高めることも可能だと考えました。今後も従業員がワクワクするようなことに積極的にチャレンジしていきます。
経営企画室有馬 雄樹
メタバースの可能性の高さを実感
今回、メタバース空間を活用したバーチャル内定式を実施して、メタバースの可能性の高さに確かな手ごたえを感じました。
メタバースの事業化を担当したのは、2022年9月。第1弾イベントとして「内定式」の企画・準備を担当しました。「メタバース」はマスメディアで耳にする機会が多く、担当前から情報収集をしておりました。今回の内定式は「ソフマップという企業を選んだことに自信が持てる体験」と、「メタバース空間を利用しただけの内定式にしない」の2点のコンセプトで準備を進めました。リアル会場とメタバース空間の音響と映像を双方でミキシングするなど、企画者としても刺激的な体験をすることができました。
バーチャル内定式に参加した内定者の方からはソフマップの将来性について前向きな感想も届き、今後のメタバース活用に対してもブランドイメージ向上に貢献できる発信力がある、と感じました。今後もバーチャル秋葉原への出店、イベントの発信など新たなことにチャレンジしていきます。
人事チーム山田 絵理佳
内定者にとって、
少しでも記憶に残る式に
2021年から人事で新卒採用を担当していますが、今回初めてソフマップだけの、しかもバーチャル空間で行う内定式を担当することとなり、準備期間からとてもワクワクしていました。
コロナ禍でオンライン中心の生活を送ってきた内定者にとって、少しでも記憶に残る式典になればと思い、ソフマップの得意分野であるライブ配信を取り入れるなど、入社が楽しみになるような構成を心がけました。当日は内定者に楽しんでもらえるか不安と緊張でいっぱいでしたが、エモート機能の活用や内定者同士の交流など、同じ空間を共有できるバーチャルならではの楽しみ方がたくさん見られ、本当に嬉しかったです。初めての試みで大変なこともありましたが、多くの方からお力添えいただき、私自身も貴重な経験をすることができました。
内定者の皆さんが「ソフマップを選んでよかった」と心から思えるよう、これからもサポートしていきたいと思います。一緒に、ソフマップを成長させるような新しい取り組みができることを楽しみにしています。
内定者の声
京都府から参加 | 社会情勢によりリアルでの活動が制限されている中、バーチャル空間で行われた内定式。アバターを使い空間に入り込む行程があることで、Zoomなどのオンライン形式に比べて、より参加している実感を持つことができました。映像で映し出されるリアル会場とバーチャル空間で登壇者が同じ動きをしていたため、二つの会場がシンクロしているようで良かったです。オンライン形式と比べると、アバター参加のため、他の参加者の表情を見られず、若干コミュニケーションの取りにくさを感じました。 |
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関東から参加 | 最先端な内定式だと思いました。全国どこに居てもバーチャル空間で内定式に参加できるのは、とても新鮮でした。 |
関東から参加 | 初めてのメタバース空間で内定式が行われるということで、私自身も時代の進化を感じるとともに、本当に内定式が行われるのかと少し心配していました。しかし、リアル開催と同じような雰囲気をメタバース空間でも感じることができ、不安は無くなりました。最先端の技術をとても早い時期に体験できたことが嬉しかったですし、これからも新しい技術を駆使して進化、成長していくのではないかと感じました。 また、内定式後も自由にバーチャル空間を移動できたため、チャットなどで交流できたのも嬉しい点でした。リアル会場の映像を問題なく見られたことも驚きでした。以前の懇親会に参加できなかったこともあり、不安がありましたが、どんな方がいらっしゃるか把握できたので安心できました。 |
関東から参加 | バーチャル空間での内定式ということで、一般的な形式と異なるため前例がなく不安な点もありましたが、参加してみると楽しさが良く分かりました。また、役員や先輩社員のお話しを聞けたことで入社後のイメージを深めることができました。カメラはオフにしての参加だったので、こちらの態度や感想を直接伝えられないことにもどかしさはありましたが、素晴らしい内定式で大変満足しています。内定式後のバーチャル秋葉原も楽しく参加させていただきました。 |
宮城県から参加 | 近未来的な空間に居られて、とても楽しかったです。良い意味でラフな感じで、純粋に内定式を楽しむことができました。バーチャル秋葉原もおもしろかったです。素敵な内定式をありがとうございました! |
懇親会の様子
「対面でも親睦を深めたい」想いから、後日、対面での懇親会も開催しました
バーチャル内定式はおおむね好評でしたが、やはり対面でさらに親睦を深めたい。そんな希望にこたえるため、AKIBAアミューズメント館7階のステラマップカフェにて、対面での懇親会も後日開催しました。
「ソフマップらしさ」を前面に出しつつ、内定者が入社のイメージを膨らませることで、定着を図る取り組みとして内定式や内定者懇親会を開催しました。若手が活躍できる職場作りを推進するためにも、今後も新たなことにチャレンジを続け、メンバーの成長につなげ、企業価値の向上を図っていきます。