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Activity Report 15 【座談会 後編】リユースを日本の文化に!!

座談会後の記念撮影:握手を交わす、アフリカ事業コーディネーター トシャ・マギー氏と当社代表取締役社長 中阿地信介

ソフマップは認定NPO法人テラ・ルネッサンスへアフリカ諸国で長期化する紛争および紛争鉱物問題解決の支援として現地職員ならびに支援対象者向けにリユースパソコンを寄贈し、当社ITADセンター(千葉県船橋市)にて贈呈式と座談会を行いました。座談会前編では、今回のリユースパソコン寄贈に至った経緯をご紹介しています。後編では、今後のリユースの可能性や支援のあり方についてお伝えします。

トシャ氏には
今回のITADセンター見学や
贈呈式の感想を伺いました

~思いからはじまる支援~

生活の利便性をより高めていけるような企画を
トシャ氏)

贈呈式にお招きいただきありがとうございます。寄贈いただいたリユースパソコンはブルンジで大切に使わせていただきます。

まず、私たちの平和に対する思いに賛同してくださり、心から感謝します。私は、世界を変え平和をもたらすためには、自身が内発的に変わることで、すべてのことがはじまっていくと考えています。中阿地氏の考えや思いを知ることができ、とても感激しています。こうした思いが日本で広がり、変わっていくことを願っています。

また、リユースパソコンを寄贈いただき、ありがとうございます。この寄贈を通じて、コンゴやブルンジをはじめ、さまざまな国や地域の問題がリユース・リサイクルによって解決できる可能性があることを、いろんな方に知っていただけるきっかけになることを嬉しく思っています。

私は「紛争をやめたい、止めたい」と強く思っていますが、その原因はアフリカの中だけにあるわけではありません。本気で解決したいと思うなら、世界中の人々にアフリカ諸国の現状を知ってもらい、関心を持ってもらう必要があります。ぜひソフマップでもたくさんの方の意識を向上させるような活動を続けていただきたいと思います。

中阿地)

まさにおっしゃる通りで、今回の取り組みがスタートであり、これから何をすべきか考えています。ソフマップの事業を通じて、お客様や企業にこの活動を伝えることで、紛争をなくすことやさまざまな問題の解決に繋がるようにしたいと思っています。そして、その先のプログラムについても考えていける世の中になると良いなと願っています。

日本でもSDGsを通じて、紛争などの問題を知るきっかけが生まれています。私自身だけでなく、多くの子どもたちに向けて「具体的にこうすれば社会貢献に繋がる」とか「こうすれば紛争を止められる」といったことを知ってもらえるよう、取り組みを続けていきます。

生活の利便性をより高めていけるような企画を

コンゴやウガンダ、
ブルンジの現状を知って思うこと

中阿地)

鬼丸氏の一時間ほどの講演の中で、現地の現状についてほんのわずかですが理解を深めることできました。私が今まで見たことも、経験したこともないような話が詰まった講演でした。また、小川様も仰っているように、アフリカの現状を20年近く見てこられたテラ・ルネッサンスの取り組みは、写真や映像ではなく、実際に目で見てこられたものだからこそ、私たちも何かしなくてはと思わせていただけました。どうすれば紛争で傷ついた人たちが自立でき、未来を描いていけるのか。テラ・ルネッサンス設立当初から続けておられる取り組みは、唯一無二だと思います。このような取り組みを知ったからには、私たちもテラ・ルネッサンスと共に今後の活動を広げていきたいです。

小川氏)

そう言っていただけて、とてもうれしいです。私たちテラ・ルネッサンスの理念である「ひとり一人に未来を創る力がある」との思いで、スタッフだけでなく、支援・サポートをしている方においても全く同じ考えを持っています。どんな人にもその人にしかできない役割があるという考えでソフマップにしかできないこと、テラ・ルネッサンスにしかできないことがあります。

紛争被害にあわれた方たちの支援をしていると、基本的なニーズを満たすために食料を提供するなど、どうしても、ない物(不足している物)を補う支援になってしまいがちです。私たちが大切にしているのは、どんなに紛争で傷ついていても生きるため、自立するために仕事をする「意欲」を持っているなど、その方々の内にある物に着目して隣でサポートを行ってきました。先ほどの中阿地氏のお話は、現場で活動する私たちにとって非常に励みとなる言葉でした。私たちは現地でできることを、ソフマップは日本でできることを、お互いが活動することで、より発展していくのではないかと感じます。

中阿地)

今回、パソコンを寄贈した私たちとしては、職員の方々の業務を支援し、傷ついた方々が自立するために少しでもお役に立てればという思いがあります。企業やお客様から買い取ったパソコンが社会貢献に役立っていることをテラ・ルネッサンスと共に発信していくことで、日本とアフリカ諸国の架け橋になればと思います。

ITADセンターの見学、および、リユースパソコン贈呈式の様子。

リユース・リサイクルを
日本の文化に!! 
誰しもが未来を変えることができる

トシャ氏)

中阿地氏がお話ししてくださったことすべてが本当に素晴らしいことです。アフリカ諸国で起こっている問題はコンゴやブルンジに限らず、他の多くの国々でも、鉱物資源を資金源とする紛争に苦しんでいます。日本で講演をすると、よく「どういった支援が必要ですか?」という質問を受けますが、中阿地氏は、講演の中で自分が何をすべきか考え実行に移すところまでをやっておられ、リユースパソコンの寄贈までしてくださりました。

この取り組みをまだ知らない人や企業に広げていただき、このサイクルを、思いの循環をぜひ広げていっていただきたいです。一人の思いから始まり、変わることがとても重要であり、より多くの人々に問題を知ってもらい、関心を広げることがアフリカの人々に希望をもたらすと思っています。私はアフリカに戻った際に本日聞いたお話やソフマップの取り組みを同僚や支援をしている人たちに伝えます。アフリカで生きてきた私たちは本当に紛争に疲れ果てていて、日々紛争で亡くなる人が絶えない、終わらない絶望や失望の中で、この取り組みを現地の人たちが知ることで希望はあるんだと伝えたいと思います。

中阿地)

ありがとうございます。トシャ氏の話を聞き、問題解決に向けて今回のリユースパソコン寄贈を一過性のものにせず、今後は職業訓練を受けている元こども兵などの自立支援をするなど、この取り組みを続けていく必要性を強く感じました。将来はリユース・リサイクルが当たりまえの世の中になってひとつの日本文化として発展し、アフリカ諸国をはじめ貧困に苦しんでいるすべての人々が希望を持っていきいきと、誰しもが夢を語り安心して生活ができる社会になればと願っています。

  • ブルンジは、アフリカ中東部に位置する面積の小さな内陸国です。

寄贈したリユースパソコンを実際に使用している現地職員の様子。

ブルンジは、アフリカ中東部に位置する面積の小さな内陸国です。

ブルンジから届いた
メッセージ動画

テラ・ルネッサンスのブルンジ職員と、これまでテラ・ルネッサンスが支援してきたIT訓練学校の先生から届いたメッセージ動画です。